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#003.INTERVIEW

PROFILE

Yoko Morita 守田蓉子

「資生堂ビューティ・スクエア」ストアマネージャー
2002年に資生堂へ入社し、西日本デパート営業本部にてビューティーコンサルタントとして従事。ショップマネージャーなどを経て、東京・銀座「SHISEIDO THE GINZA」(現「SHISEIDO THE STORE」)へ異動。その後、企画部を経験して、2020年に原宿にてオープンした「資生堂ビューティ・スクエア」の立ち上げに携わりストアマネージャーに就任。販売スタッフとして第一線で店頭に立ちながら、店舗運営、さらにはイベントの企画にも参加。

最初に守田さんがストアマネージャーを務める「資生堂ビューティ・スクエア」について教えてください。
原宿駅前にある「ウィズ原宿」内にて2020 年6 月にオープンした、資生堂直営の美容施設です。コンセプトは“ビューティーを発見し・遊び・シェアする体験・発信型スポット”。化粧品の販売に加えて、デジタルを活用した体験型コンテンツや、ヘアメイクアップアカデミー&スタジオ「SABFA(サブファ)」出身のヘアメイクアップアーティストがお客様をプロデュースするサロンもご用意しております。若年層を中心にビューティーの楽しさや新しい自分の魅力を発見・体験するスポットとして展開しております。
理想の美を追求する多彩なコンテンツですね。その中で、守田さんはストアマネージャーとしてどういったお仕事をされていますか?
ビューティーコンサルタントとして接客、商品管理、売り場づくりや店頭企画など、店舗全体のマネージメントに携わっています。nunc さんとの取り組みは、開業準備のプロジェクトの一つとしてブラシポーチとシザーケースの製作を依頼しました。使う側の意見を汲み取っていただき、思い描いた通りに作っていただいて感謝しております。
そう言っていただけて嬉しいです。的確にオーダーをいただいたので、作る側としてもスムーズにデザインできました。まずはブラシポーチから、こだわった点を改めて教えてください。
2つのポケットをフロントに付けてもらったのがポイントですね。大小でサイズが異なり、奥の大サイズにブラシ、手前の小サイズにメモ帳やペンが収納できます。このバランスが本当に絶妙で。小ポケットにものを入れても、大ポケットに干渉しない長さに設計されているんですよ。また、私たちは商品をお客様にご案内するうえで、スマートフォンを常に持ち歩いています。そのスマホ用ポケットはあえて背面に配置してもらいました。表のポケットからスマホが顔を出していたら、お客様からプライベートのものだと思われることもあるので。あと、資生堂として新しい試みとなった斜め掛けタイプも必見です。当社のこれまでのブラシポーチは腰で装着するベルトタイプが中心でした。従来のウエストで装着するスタイルに加え、肩で着けられる2WAY タイプにオーダーしたんです。今まではお客様や什器にぶつけてしまう心配があり、ウエストのポーチを抑えながら活動していたのですが、そのストレスを取り払っていただきました。
ブラシポーチは機能性を重視するため、水分に触れてもダメージが少なく、重量も軽いフェイクレザーを使用しました。逆にシザーケースは使いやすさを考慮しながら、見た目の高級感も追求しています。
シザーケースのリクエストは純粋に“カッコいいもの” でした。その通り、滑らかなレザーが基調とされていて、黒をベースに隙間から赤がチラッと見えるように配色がコンビネーションされています。資生堂らしさが表現されたシャープでソリッドな雰囲気に仕上げていただきました。もちろん、現場のリアルな声を反映していただいているので、使い勝手の良さも抜群です。その中でも特にお伝えしたいのがフロントのベルト。“美容師あるある” みたいなんですが、クリップを挟むためのベルトが経年変化で革が伸びてしまうことが多いらしく……。nunc さんはベルトを脱着式にアレンジすることで、見事にその欠点を改善。例えベルトがダメージを受けたとしても、そこだけを交換することで永く使えるケースになったんです。

 

ヘアメイクアップアーティストの内原達也さん

実際に使われたヘアメイクアップアーティストさんの感想はいかがですか?
ブラシポーチはポケット位置が細かくセパレートされているので、「痒いところに手が届いて使いやすい」との声が聞けました。またシザーケースですが、「身に着けたときにサマになるのが素敵。使うほどに革が馴染んでいくのが楽しみ」という感想をもらっています。
ありがとうございます。ハイフネーションズは「世の中にないカバンを作ろう」と、バッグブランドとして原点に立ち返った活動なんです。プロの現場で活躍する道具を持つことで、使う人がカッコよく映ればいいなと思っているんですよ。
そう言っていただいたように、nunc さんにデザインしていただいた「資生堂ビューティ・スクエア」だけのアイテムを持っているためか、お店で働くヘアメイクアップアーティストの顔が自然と生き生きしています。
僕らはハイフネーションズの活動を通して得た声を落とし込み、ユーザーに必要とされるプロダクトを生み出したいと思っています。最後に守田さんの今後の目標をお聞かせください。
“綺麗” を実現するため、店頭での活動を日々頑張るのが目標ですね。コロナ禍の影響で来店されるお客様はまだまだですが、この現状が早く終息することを願っています。そして国内外からたくさんのお客様にご来店いただきたいですね。目の肥えた大人から、コスメ初心者の若年層まで、資生堂をもっともっと知ってもらえるように尽力していきます。

広々とした店舗を動き回るため、ブラシポーチには軽やかでありながら重厚感のあるフェイクレザーを採用。奥の収納スペースはブラシが10 本ほど入る大きすぎず小さすぎない容量に。フロントのテーピングはピンやクリップだけでなく、バッジなどを装着してカスタムも可能。

ブラシポーチの裏側にはスマートフォン用のポケットをレイアウト。資生堂の商品を案内するためのスマホが瞬時に取り出せるよう、伸縮性のあるメッシュが使われている。

使うほどにツヤの出る上質なレザーでデザインされたシザーケース。シザーを収納するケースを赤で切り替えたツートーンカラーで、ブラシなども入れられるように仕切りをプラス。取り外しできるため、カット後に付着してしまう髪の毛が簡単に掃除できるのもポイント。

クリップを挟むためのベルトは背面にあるスナップボタンで脱着可能。

photo by Shimpei Hanawa / text by shouhei kuroda